私たちについて

ご挨拶

慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室 教授

教室主任/診療部長

辻 哲也

[経歴]
  • 1990年 慶應義塾大学医学部卒
  • 2000年 英国ロンドン大学(UCL)・国立神経研究所リサーチフェロー
  • 2002年 静岡県立静岡がんセンターリハビリテーション科 部長
  • 2005年 慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室 専任講師
  • 2010年 慶應義塾大学医学部腫瘍センターリハビリテーション部門 部門長
  • 2012年 慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室 准教授
  • 2020年 慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室 教授・診療部長・教室主任
  • 2022年 慶應義塾大学病院リンパ浮腫診療センター センター長(重任)

慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室の開講

当教室は、1966年にリハビリテーションセンターが発足し、1980年に診療科としてリハビリテーション科が開設された後、1992年に開講しました。これまで、200名以上の優れたリハビリテーション科医を輩出してきた日本有数の伝統と実績を誇る教室です。

リハビリテーション科とは?

リハビリテーション科は、主に神経・筋・骨格系の異常にもとづく運動機能障害者を対象として、医学的治療や治療的訓練を実施する診療科です。疾患により生じた移動・身の回りの動作・コミュニケーションなどの障害に対して、失われた機能の回復を促すとともに、残存能力を最大限に高め、患者さんが家庭や社会に復帰できるように、最新の知識と高度な技術を統合して治療を行います。

リハビリテーション医療では、リハビリテーション科専門医・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士等の専門職がチームを組んで多面的に評価と治療にあたります。各専門職は、患者さんを中心に、日常のコミュニケーション、カンファレンスなどを通して、患者さんの状況と治療方針を確認し合い、問題点の評価とその解決に努めます。

新たな可能性への挑戦

医療の高度化、医学の進歩に伴い、リハビリテーションの対象は、従来の脳疾患や骨関節疾患に加え、呼吸器疾患、循環器疾患、メタボリックシンドローム、がん、再生医療など、年々拡大しています。さらに、これまでは回復が困難とされてきた成人の脳における可塑性(変化の可能性)への働きかけ、再生医学の進歩に伴うリハビリテーションの役割の再認識など、新たな領域や可能性が広がりつつあります。

教室運営のビジョンとミッション

私たちは、性別や出身、職種を問わず多様性に富んだ環境で、教室員が生き生きと意欲的に診療・教育・研究に取り組める魅力ある教室を構築します。教室員が能力を発揮できるように、人的・物的な環境整備を行い、教室員の成長を促進していきます。

教室のミッションは以下の4つです。

1.人材育成

  1) 高度リハビリテーション・プロフェッショナル(医師・メディカルスタッフ)

  2) 教授職を担える人材

2.未来の開拓

  1) 先端的リハビリテーション医療の開発 (内部障害・神経・再生医療)

  2) 質の高い臨床研究の推進

3.医療の質の飛躍的向上

  1) 慶應病院全体の医療の質の向上

  2) 先端的リハビリテーション医療の実践

4.リハビリテーション医療の均てん化

  1) 慶應モデルの国内展開
  2) 慶應モデルの海外展開

「人材育成」に関して、リハビリテーション科専門医は全国的に数が少ない状況にあり、慶應系専修医コースにおいてPhysician-scientistの育成に努めています。大学院(博士課程・修士課程)では、医師とともにメディカルスタッフを対象とし、高度リハビリテーション・プロフェッショナルを育成し、教授職を担える人材を輩出し、全国の大学講座化に貢献します。

「未来の開拓」・「医療の質の飛躍的向上」に関しては、がんリハビリテーション領域のトップランナーとして日本を牽引してきました。肝臓リハビリテーション等、新たな内部障害の領域にも取り組んでいます。また、神経リハビリテーションは教室が精力的に取り組んでいる柱のひとつです。研究段階の様々な治療戦略がありますので先進的治療の取り組みを加速します。さらに、再生医療に関しては、細胞移植治療が発展していく中で、脳・脊髄・心臓などの臓器では構造化された再生リハビリテーションが必須になります。教室で培ってきた知見を活かして、基礎・臨床研究を推進し、診療を実践します。

「リハビリテーション医療の均てん化」に関しては、ひとつの学問領域を開拓し、発展させていくためには、研究(Research)を推進し、それに裏付けされた診療ガイドライン(Clinical Guidelines)を作成、そして、そのガイドラインに基づいた臨床研修(Training)を実施し、専門的スタッフを育成することで医療の質を担保し、その上で医療を実践し(Practice)、国内外へ展開し社会実装するサイクルが重要になります。様々なリハビリテーション医療分野で実践し、慶應モデルとして国内外へ展開をします。

先達の努力によりこれまで大きく発展してきたリハビリテーション医学教室を更に進化させ、患者さんの療養生活の質の向上のために、研究開発や最先端の医療の実践とともに若い世代の育成に専心努力して参ります。ご支援をどうぞよろしくお願いいたします。