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業績

川上途行准教授、日本臨床神経生理学会第12回奨励賞受賞

本教室の川上途行准教授が日本臨床神経生理学会第12回奨励賞し、2022年11月24日から26日に開催された第52回日本臨床神経生理学会学術集会(京都)で受賞講演を行った。これは公募申請時に45歳以下で、臨床神経生理学分野で顕著な業績があり、将来のさらなる発展が期待される会員に送られる賞である

 川上医師はこれまで脳科学、神経生理学に基づくニューロリハビリテーション手法の開発に従事し、経頭蓋磁気刺激によるMEP, SICIの評価、H波を用いた相反性抑制評価、SEPといった神経生理手法を用い、主に脳卒中患者を対象に病後の運動麻痺や痙縮、感覚障害の基礎的メカニズム、改善のメカニズムを研究してきた(Ther Adv Chronic Dis. 2019、Clin Neurophysiol. 2022、ほか)。研究結果を踏まえた上で、これまで治療が困難とされてきた脳卒中慢性期まで残存した重度運動麻痺に対し、脳波技術、運動イメージ、電気刺激、ロボティクスなどを用いた多くの新たな治療介入の効果を検証してきた(Ther Adv Neurol Disord. 2018、Disabil Rehabil. 2021、ほか)。これらが評価され今回の受賞となった。

 当教室からは藤原俊之先生(当時慶應義塾大学講師、現順天堂大学教授)以来、二人目の受賞となった。