認知項目の原則
- FIMの早見表は、「基本に戻る事」を大切にしています
- 特別に医学的な知識がなくても普段の病棟での生活、家庭、社会での生活を見ていれば採点が出来るようになっています。
採点のポイント(理解・表出・問題解決)
点数 | 解説 |
---|---|
7〜6点 | 複雑/抽象的事を一人でできる |
5〜1点 | 簡単な日常生活において介助が必要 |
採点のポイント(社会的交流・記憶)
点数 | 解説 |
---|---|
7〜6点 | 一人でこなせる |
5〜1点 | 手助けをする必要がある |
※複雑、簡単(日常的)の区別がないことに注目
何だか難しくなってきたぞ!わからないやという時、原則に戻ってみてください。
採点の基準
運動項目との違い
点数 | 解説 |
---|---|
5点 | 監視、指示、準備以外に10%未満の手助けも含まれます。 |
認知項目採点基準
点数 | 介助者 | 手出し | 手助けの程度 |
---|---|---|---|
7点 | 不要 | 不要 | 自立 |
6点 | 不要 | 不要 | 時間がかかる、補助具が必要、安全性の配慮 |
5点 | 必要 | 不要 | 監視、指示、促し |
5点 | 必要 | 必要 | 90%より多く自分で行う(介助は10%未満) |
4点 | 必要 | 不要 | 75%以上、90%以下自分で行う |
3点 | 必要 | 必要 | 50%以上、75%未満自分で行う |
2点 | 必要 | 必要 | 25%以上、50%未満自分で行う |
1点 | 必要 | 必要 | 25%未満しか自分で行わない |
- %表示ってなんだか難しいような気がしますね。でも、FIMの各項目には評価すべき内容があります。複雑/抽象的な物事の自立、簡単な内容の介助の必要性とその程度、評価すべき項目を患者はどのくらいの割合で実行し、また介助を要しているかです。
- 程度を表現する時に時々、たまに、ごくまれになどがありますが、それは個人によってその量的な感覚は変わってきます。そこで、FIMでは数字を用いることにしました。
- ちょっと強い言い方をしますと、評価の対象にないものは評価しないという割り切りも必要になってきます。